【新唐人2013年10月22日付ニュース】10月21日、中国東北地区が再度深刻なスモッグに覆われました。黒竜江省のハルピン市では視界が10m未満で、多くの道路、学校、空港が閉鎖を余儀なくされました。関連部門が赤色の警報を出したにも関わらず、政府系メディアは“濃霧に覆われた”と報道し、濃霧によって大気汚染が引き起こされたとしています。
政府系メディアの報道からもわかるように、ハルピン市の視界はきわめて悪く、街を歩く市民は皆マスクを着用しています。政府系メディアの記者が現場から深刻な大気汚染の状況を伝えていますが、2回も話がカットされています。
中国政府系メディア 記者
「今 街にいて感じることは、呼吸が非常に…」
記者の声はここで途切れ、引き続き・・・
中国政府系メディア 記者
「一口吸うと、呼吸器が…」
この後も、声と映像がカットされています。
映像を見るかぎり、数メートル先に人がいても見えず、赤信号もはっきり見えません。政府系メディアは、“視界が悪いため、ハルピン市では朝、十数台を巻き込んだ玉突き事故が発生した”と報じました。しかし、死傷者の有無については言及しませんでした。
台湾の中央社の報道によると、スモッグが最も深刻なハルピン市では、視界が10メートル未満。小中学校はすべて休校となり、空港も閉鎖を余儀なくされました。
ロイター社の報道では、ハルピン市の1立方メートルあたりのPM2.5の濃度は1000マイクログラムで、危険水域の300を遥かに超えています。また、世界保険機構WHOが推奨する1日の基準20を50倍も上回っています。
WHOは10月17日、大気汚染ががんの原因になると認定する報告書を発表しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/10/21/atext987921.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)